土木評ニュース No.22
2007年 7月19日
(土木関係職場組合員・福利厚生会員配布)
2007年6月15日 土木評第1回幹事会開催 各職場の問題点、今後の入札改革等について、 土木評の要求を協議 早期に、監理課・技術管理課長交渉を実施! 「言うことは言う、やることはやる」を貫く |
土木評は、2007年6月15日に第1回幹事会を行った。
冒頭、森岡土木評議会会長あいさつ
5月末に山口土木、おととい岩国土木、今日、技術管理課と3人の現職が死亡した。非常に残念な結果だと思う。異常な状況であり、普段の職場で憂慮すべきことではないか?人ごとではないという意識で組合が声をあげないといけない。
本日は職場の代表として幹事になってもらい参加してもらっている。職場のつらい思いを共有し、手をつなぎ、抵抗するところは抵抗する。このままズルズル行ってはいけない。3人の死は受け入れないといけない。今日の幹事会での内容を職場に持ち帰り7月の技術管理課、監理課交渉につなげたいと思う。
現場で対応する土木職場を、誇りある職場とするため、幹事が率先して、職場の状況把握も含めて動いていただき、その声を当局に対して要求していきたいし、がんばっていきたい。
言うことは言う、やることはやるを貫きたい。とあいさつ。
2.土木評とは(岡本副執行委員長から)
県職労の組合の組織は、分会、支部、本部となっており、評議会は補完する立場にある。対象は土木建築部の職員であり、主に技術職員の問題を議論している。他にも職能別にいくつかの組織がある。(県税は税務評など・・・。)
土木建築職場における個々の課題を県職労と一緒になって解決していく。
過去から時間外の短縮や会計検査への組織的対応などの課題があり、近いところでは業務改善や組織見直しの課題についても取り組みを進めている。
3 役員の改選について
自己紹介の後、役員改選が行われた。
昨年度と同じメンバーで今年度も行うことで各幹事より了解を得た。(会長 森岡、 副会長 矢野、副会長 寺田、事務局長 高道)その後、副会長を会長一任でもう一人増やす会長からの議案についても了承された。
また、会長の指名による特別幹事に、岩国基地沖合移設対策室の藤江さん、女性職員の代表として宇部土木の吉安さん、河川課の井本さんとしたいという提案も了承された。
4.各幹事からも職場のさまざまな意見が出された。
■錦川総会
用地が一人減と言われている。小さい事務所ながら一人は大きいので、そのことを心配している。
入札改革は方針が見えてこない。事務量が増えるのでは?
どうせなら、全て電子化にして欲しい。
その他、県民の要望が多すぎる。時に公務員として「NO!」といえる体制つくりが必要。
■下関土木
今年一人減になったがなんとか対応している。
入札改革について、今でさえ現場に出られない。事務的作業が多すぎる!簡略化して欲しい。
その他、豊田分室は、半分蚊帳の外。全くコミュニケーションが取れていない。このままでは、組織としての体制がおかしくなるので、分室を引きあげる動きがある。
合併して、現場が遠い。遠い人で往復100kmもある。
■周南土木
事務所の問題:企画調査室の主査が一人減となった。主管課からの調査物も依然多く仕事も昨年度の1.6倍近くになっている。
防府、萩でも企画調査室の人員が減となっているが、今後、企画調査室の在り方をどのように考えているのか見解を求める。(企画調査室が無くなれば、担当への事務量が増え、ますます現場に行かない体制になってしまうが、それを監理課、技術管理課は認めたうえでの減員なのか!)
また、監督主査が不在になれば企画調査室の所掌事務についても通達が出されているが、この改正を行わなければいけないのではないか?
管理班の事務量が以上に多い。占用、特殊車両の申請だけでも 600件/年を越えている。改善して欲しい。
入札改革は、班長に聞いても?であった。発注までに時間がかかるのではないかと懸念している。
■美祢土木
建設室が一人増になったが、その分事業量も増えている。
入札改革について、総務は昨年350時間の時間外を越えている。今後、入札改革によって事務量が増えればさらなる時間外の増加、職員の健康悪化が懸念される。
■防府土木
事務所の問題:工務課1班の主任が一人減になり、技師に負担がかかっている。工事監督主査も減となっており、残りの企画調査室に負担がかかっている。
維持班の主査が病休の為、技師が配属されたが、引継も行っておらず、さらに巡視員も居なくなったため、これまでのことが全く分からず、担当がどこまで何をすればいいのか分からない状況にある。
その他、技師が3人しかいない、若手職員を増やして欲しい。
■岩国土木
事務所の問題:昨年度の災害は、今年は落ち着いている。しかし、災害の調査物が多く、班長が大変。
管内が広く、1日かけて現場に行くようになる。現場に行く負担が大きく、地元対応も遅れがちになっている。
その他、
■周南港湾
事務所の問題:簡易型の入札評価方式で1件、18日必要となる。条件付きでも1件、6日必要となる。今は班長が行っているが、こればかり行っていると、本来の班 長の仕事が出来なくなる。
その他、低落が出てきた。低落になると現場に行く回数も増えて負担も増える。
組織的な具体的な決まりごとがあればいい。
■宇部土木
事務所の問題:
維持の班長は、警察等より至急の出勤を求められるが、山口よりの通勤であるため変わりに市内の人に代わってもらっている。しかし、その人に負担がかかっている。
■長門土木
事務所の問題:課長が一人増えたが、担当が二人減になった為、担当の負担が増えた。
入札改革は、何が変わるのかさえ分からない。
調査物が多すぎる、結局担当に負担がかかるが、それでも休みの取得を求められる。
企画調査室の役割(在り方)が解らない。
ダムに新規採用職員が来て、半年すると事務所に来る、しかし、ほったらかし。
■萩土木
事務所の問題:市内班が激務。
入札改革は、はっきり解らないことが不安。工事着手までの時間がかかり、遅れるのが不安。結果、繰越が増えるのではないか?
■柳井土木
入札改革は、一般競争入札が2億円から1億円になったことについては、1億円を超える工事があまりないので、今のところ実感はない。
しかし、一般競争入札の対象額が下がることで、事務手続き等の業務が増えることが予想される。
昨年、大型工事の一般競争入札を行ったが、仕様書・図面等の量が膨大で、配付数も検討がつかないため、結局、仕様書を電子データで渡した。仕様書も電子配布になると聞いているが、早くこういった取り決めを決定すべき。
■山口土木
現職死亡に対する補充要求も、定数外配置であり、欠員が発生したわけでないので補充出来ないと当局から言われている。
配置された人数が定数なのか?調べる元気もなくなる。
低落札が頻繁に起こっている。入札直後の積算内容のチェックだけでもかなりの事務量になる、これらの負担を軽くする方法を考えるべき。
さらに、重点監督工事となり施工状況の把握が増えることになる。その上、今、コンクリート抑制対策で飛躍的に現場に行く回数が増え非現実的であると思われる。
現場説明書の作成について下請け工事発注、資材利用状況報告、工事看板に係わる資料、工事費内訳書の取扱いについて・・・。工事ごとでなく、事務所の窓口1つでいいのではないか?
共通仕様書を改訂し、必要な書類は、それらに事前に記載していれば担当者は、本当に特別な物だけを説明すればいい。今の共通仕様書が古く、その補足作業を担当者に行わせていることを改善して欲しい。
企画調査室が無かった時とは、調査物の量が明らかに違う、企画調査室を充実させて欲しい。
今の分室の維持班の体制では、年齢の近い世代がいない技師には相当のストレスとなる。分室を廃止すべき。
用地の職員は1班に2名しか配置されていない。2人1組で行動するのが原則だが、これでは、満足に年休もとれず、1人体制で交渉に行くケースも増えてくる。課内での調整にも各班ぎりぎりで対応している状況にある。
税納と同様に、用地も専門職化すべき。
用地の職員の配置人数は、年度当初予算できまるが、年度途中で予算額が大きく異なった場合、人員配置に反映するのか聞きたい。
若手職員育成について分室では、直接指導を受けられる上司が一人であり十分でない。また、事務所であれば、他の技術職員との交流から経験的に技術力がつくが、分室ではそれが出来ない。
森岡会長の受け売りですが、以下を実践しましょう!
○苦しいときは苦しいと言える職場づくりをしていこう!
○みんなが力を合わせて楽になるようにしよう!
○普段から意識をもって考えながら仕事をしよう!
○やることをやって、言うことは言おう!